2018年5月20日日曜日

ロイヤル・ウェディング

今朝買い物に行くと、ハリー王子とメーガンさんの結婚式が各新聞の一面に並んでいました。

イギリス王室の伝統にはない、離婚歴のある年上女性で、アフリカ系アメリカ人の母親を持つ者との結婚という側面でも注目されていますが、メーガンさん生き生きしたチャーミングな女性です。

厳粛な英国国教会・美しい賛美歌という王室文化の中、お二人がアメリカのシカゴから呼んだという黒人のカリー主教さんの「Power of Love (愛の力)!」のお説教とゴスペルによる「スタンドバイ・ミー」の融合・・・文化の変遷を感じました。
「私たちは愛の力を発見しなくてはならない。その時、私たちは古い世界を新しい世界にすることができるでしょう。」 
「愛が道であるならば、私たちは剣や盾を川辺におき、戦争をやめるでしょう。」 
「愛が道であるならば、神の子供たちである全ての人に十分に良い部屋が行き渡るでしょう。なぜなら、私たちは互いを大切に、そう本当の家族のように扱うからです。」
カリー主教は、同性結婚の擁護者でもあり、社会正義と移民などについてもオープンで率直な意見を表明しているそうですが、なんとも情熱的で楽しいお説教でした。

そんなカリー主教の姿とメーガンさんのお母さんの姿をロイヤル・ウェディングに見ながら、私の中では、思い出す事があります。

アメリカ時代に勤めていたソーシャルサービスエージェンシー。元々長い間地元に住んで白人層が少数、大多数がアフリカン・アメリカンという地区に徐々にいろんなアジア系移民が多く増えていった時期でした。まさに多文化地区にある高齢者関連のコミュニティーセンターには、大きなキング牧師の絵がかかっていました。

2階が私の仕事場だったのですが、私は、1階にあるコミュニティーセンターのActivity CoordinatorだったVernitaというアフリカン・アメリカンのスタッフととても仲が良かったのです。朝早かった仕事場で、二人とも朝が弱く、やっとの事で時間通りにたどり着くといつも近くのカフェまで交代で「モカ」を買いに行ったものです。こころが優しく、明るく、心に障壁なく人を受け入れる彼女は、私の一番のCoworkerだったのです。悲しかったことには腎臓の病気で早くに他界してしまいました。

私は初めてアフリカ系アメリカ人のひとたちが集う教会のお葬式に参列しました。主教さんはさまざまなな声のトーンでとても情熱的に身振り手振りを交えて、Vernitaの人生や天使が彼女を迎えにきた瞬間までを物語調に聖書の言葉とともに語られ、そして、ゴスペル音楽との融合・・・。

まるでオペラのようなお葬式に圧倒され引き込まれました。

ソーシャルワーカーであるというメーガンさんのお母さんがお勤めのL.A.のエージェンシーのサイトを思わず見てしまいました。私が勤めていたところとそっくりで、ふと懐かしくなり、久々にVernitaと彼女の文化のことを思い出していました。

メーガンさんの持っていたブーケは、ハリー王子が朝摘んできたお花で、その中に故・ダイアナ妃の好きだったわすれな草も入っていたとか。さて、二人は大きな文化の違いを超えて愛を貫けるのか・・・!「違いが大きければ大きいほど大変ではあるけれど、得るものもまた大きい」のが夫婦の不思議です。

Merry Christmas 2018

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